お子さんの大学受験が近づくと、「この子はちゃんとやれているのかしら…」「親としてどうすればいいの…?」と不安になること、ありますよね。
頑張ってほしい、でも無理はさせたくない。
そんな想いが交錯する中で、どう声をかけ、どう見守ればいいのか、悩んでしまうのも当然のことです。
この記事では、子どものやる気を引き出す声かけや、親自身の心の整え方、
そして「見守る」という一歩引いた応援のかたちまで、
50代のお母さま世代が今日から実践できるヒントをやさしくご紹介しています。
「がんばっているのは子どもだけじゃない」と、あなた自身のことも少しだけいたわってあげてくださいね。
親としての不安が、少しでも安心に変わるよう、心を込めてお届けします。
子供の大学受験で親が心配しすぎると起こる7つの落とし穴
大学受験の時期になると、お子さんのことが心配でたまらなくなるお気持ち…本当によくわかります。
でも、親の“心配しすぎ”が思わぬ影響を与えてしまうこともあるんです。
ここでは、そんな落とし穴について7つご紹介しますね。
①不安が子どもにうつる
「落ちたらどうしよう…」「大丈夫かしら…」と心配するお気持ち、本当によくわかります。
でもその気持ち、実はお子さんにも伝わってしまうことがあるんです。
親が不安そうにしていると、子どもは「自分って頼りないのかな」と感じてしまうことも。
そんなときは、「あなたならきっと大丈夫」と笑顔で伝えることが、何よりの安心になるんですよ。
②過干渉でやる気ダウン
「今日どれくらい勉強したの?」「模試の結果は?」と、つい聞いてしまいますよね。
けれど、それが続くとお子さんは「監視されている」と感じてしまうかもしれません。
思春期の子は特に、自分のペースを大切にしたいものです。
「見守ってくれている」と感じられる距離感が、やる気を引き出すきっかけにもなりますよ。
③ストレスが家庭に影響
親がイライラしたりピリピリしていると、家庭全体がなんとなく重たい雰囲気になりますよね。
その空気の中で勉強するのは、子どもにとっても大きなストレスになってしまいます。
できるだけ穏やかな空気を保つように、まずはご自身の心を整える時間も取ってみてください。
お母さんの笑顔が、きっとお子さんの支えになります。
④本音を言わなくなる
「また怒られちゃうかも」「心配させたくないし…」そんなふうに思って、本音を隠してしまう子もいます。
大切なのは、安心して話せる空気づくりです。
何か話したいときに、すっと話せる場所があるだけで、子どもの気持ちはぐっとラクになるんですよ。
ときには「何かあったら、いつでも聞くからね」と優しく声をかけてみてください。
⑤プレッシャーで集中できない
「合格しないと…」「期待に応えなきゃ…」そんな思いが子どもを追い詰めてしまうこともあります。
プレッシャーは、やる気の妨げになることもあるんです。
だからこそ、「失敗しても大丈夫だよ」「どんな結果でも応援してるからね」という言葉が心の支えになります。
子どもが本来の力を発揮できるよう、安心を届けてあげたいですね。
⑥関係が悪化することも
受験をめぐって親子でぶつかることも、きっとありますよね。
でも、そのやり取りが続くと、関係に溝ができてしまうことも。
「受験が終わったら元通り」と思っていても、思ったより深く影響している場合もあります。
大切なのは、日常の中のちょっとした声かけや接し方。
長い目で見て、今の親子関係を大切にしていきたいものです。
⑦成績が下がる可能性
「うるさく言われすぎてやる気がなくなった」…実際、そんな声を聞くこともあります。
親としては応援しているつもりでも、逆効果になってしまうこともあるんですね。
お子さん自身が「やろう」と思える環境づくりが、いちばんの成績アップ法かもしれません。
静かに見守る、その姿勢が、実はとても大きな力になるんですよ。
大学受験で親ができる5つの支え方
受験という大きな壁に向き合うお子さんを、親としてどう支えてあげたらいいのか…。
そんなふうに考えること、ありますよね。
ここでは、子どもに安心感を届けながらできる5つのサポート方法をご紹介します。
①体調サポートを意識
まず基本中の基本ですが、お子さんの体調管理はとても大切です。
睡眠、食事、ちょっとした体調の変化…。
日頃のちょっとした気配りで、勉強に集中しやすい環境を作ってあげられます。
「朝ごはん食べた?」「少し休憩しようか」そんな一言で、お子さんの心がホッとするんです。
身体が元気なら、自然と前向きな気持ちになれますからね。
②声かけで安心させる
受験期の子どもたちは、表には出さなくても不安でいっぱいです。
そんなとき、親からの温かい一言が何よりの支えになります。
「いつも見てるよ」「応援してるよ」「信じてるよ」──それだけで心が軽くなることも。
大切なのは結果より、努力や姿勢を見守ってあげること。
安心できる言葉で包んであげてくださいね。
③勉強以外も気にかける
つい勉強のことばかり気になってしまいますが、受験生もひとりの人間です。
ちょっとした息抜きや、好きな話題で笑う時間も大切にしてあげたいですね。
「最近寒くなってきたね」「好きなおやつ買ってきたよ」そんな会話が安心感につながります。
特別なことをしなくても、“いつも通り”の空気が子どもの支えになるんです。
④話をしっかり聞く
アドバイスをしたくなる気持ち、すごくよくわかります。
でも、まずは「聞く」ことに徹してみてください。
「うん、そうなんだね」「それは大変だったね」と、寄り添う姿勢が信頼につながります。
言葉よりも“受け止める空気”があると、子どもは安心して心を開いてくれますよ。
⑤合格以外も認める
受験に絶対はありません。
だからこそ、結果に関係なく「あなたの頑張りは素晴らしい」と伝えてあげてください。
「合格しなきゃ…」というプレッシャーをやわらげるだけで、ずいぶん気持ちがラクになるものです。
どんな進路であっても、あなたの味方だよ──そんな思いが届けば、きっと子どもは前を向けます。
子どもを信じて見守る5つのポイント
受験期の子どもに対して、つい口を出したくなる場面、たくさんありますよね。
でも実は、「見守る力」こそが、子どもの心を育ててくれるんです。
ここでは、子どもを信じてそっと支えるための5つのポイントをご紹介します。
①気持ちの押しつけをしない
「こうした方がいいのに」「私ならこうするけど…」という気持ち、つい出てきてしまいますよね。
でも、子どもには子どもなりの考えやペースがあります。
親の想いが強すぎると、かえって反発されたり、距離ができてしまうことも。
アドバイスは、求められたときにそっと渡すぐらいがちょうどいいのかもしれませんね。
②努力の過程を認める
点数や合否も大事ですが、それ以上に“頑張っている姿”を見てあげたいですね。
「今日もよく頑張ってたね」「毎日ちゃんと向き合っていて偉いよ」と、
努力をきちんと伝えてあげることで、子どもは心から安心できます。
認めてもらえることで、自信にもつながりますし、継続の力にもなっていくんです。
③見守りスタイルを貫く
黙って見守るのって、実はとっても難しいことです。
でも「信じてくれてる」と感じるだけで、子どもの背中は自然と伸びるんですよね。
何か困ったときはいつでも話せる、でも普段はそっと後ろから支える。
その姿勢こそが、子どもにとってのいちばんの安心なんです。
④親の心を整える
親自身が不安や焦りでいっぱいだと、どうしてもその空気は伝わってしまいます。
そんなときこそ、深呼吸をしたり、少し散歩に出かけたり、自分の心を整える時間をとってみてください。
どっしりと構えている親の姿は、子どもにとって大きな支えになります。
「大丈夫、大丈夫」と、まずは自分に言ってあげましょう。
⑤応援はそっと
「頑張れ!」と大きく声をかけるのも素敵ですが、
「いつも応援してるよ」「あなたなら大丈夫」と、そっと伝える言葉も、とても心に響きます。
強く背中を押すよりも、そっと背中に手を添えるような優しい応援を、今は届けたいですね。
子どもが本来の力を出せるよう、静かに寄り添う存在でいてあげましょう。
受験期に親の心がラクになる方法5つ
お子さんの大学受験が近づくと、親である私たちも落ち着かない日々が続きますよね。
「あの子はちゃんとやれているのかしら…」と心配になって当然です。
そんなときこそ、親自身の心を守る工夫も大切にしてほしいんです。
ここでは、受験期に心がラクになる5つの方法をご紹介します。
①完璧を求めない
「親としてちゃんとしなきゃ」「笑顔でいなきゃ」と、
つい自分にプレッシャーをかけてしまっていませんか?
でも、完璧である必要なんてないんです。
うまくできない日があっても、それも自然なこと。
一生懸命な姿をお子さんはちゃんと見てくれていますよ。
「私なりにできることをやっている」で、十分なんです。
②不安を紙に書く
気持ちがモヤモヤするときは、頭の中がぐるぐるして疲れてしまいますよね。
そんなときは、感じていることを紙に書き出してみてください。
「心配」「イライラ」「もどかしさ」…どんな言葉でもかまいません。
文字にすることで、自分の気持ちを整理できて、心が少し軽くなるんです。
③他の家族と比べない
「あのお宅の子はもう志望校が決まったらしいわよ」
そんな話を聞くと、つい焦ってしまうこともありますよね。
でも、それぞれの子に、それぞれのタイミングがあります。
比べるより、「うちの子の歩み」を大切にしてあげたいですね。
④一人の時間を楽しむ
家族のことを一番に考えて、つい自分のことは後回しになっていませんか?
そんなときこそ、ひとりで好きなことをする時間を少しだけ取ってみてください。
ゆっくりお茶を飲んだり、音楽を聴いたり…それだけでも心に余裕が生まれます。
お母さんがリラックスできると、お子さんにも自然と優しくなれるものですよ。
⑤相談できる人をつくる
どんなに優しくてしっかりしたお母さんでも、ひとりで全部を抱えるのは大変なことです。
信頼できる友人や、同じ悩みを持つママ友、塾の先生など、話を聞いてくれる人がいると心が支えられます。
「わかるよ」「大丈夫だよ」と言ってもらえるだけで、肩の荷がすっと下りることもありますよね。
頼れる人がいるという安心感、それが自分を守ってくれるんです。
子どものやる気を引き出す声かけ5選
受験勉強に向き合っているお子さんに、どんな言葉をかけたら前向きな気持ちになってもらえるか…悩むこともありますよね。
でも、ほんの一言でも、親の言葉は子どもの背中をそっと押してくれるんです。
ここでは、やる気を引き出す5つの声かけのコツをご紹介します。
①「大丈夫」で安心感アップ
不安や緊張でいっぱいになっているとき、「大丈夫だよ」のひとことは、とても心に響きます。
子どもは、結果よりも「信じてくれている存在がいること」に安心を覚えるものです。
お母さんの落ち着いた声で伝えてあげると、それだけで安心感が広がりますよ。
言葉の力、ぜひ信じてみてくださいね。
②「頑張ってるね」でやる気UP
努力していることに気づいてもらえると、子どもは嬉しいものです。
「いつも頑張ってるね」「ちゃんと見てるよ」と声をかけるだけで、やる気がぐっと高まります。
点数や成果より、日々の積み重ねを認める姿勢が、何よりの励ましになりますね。
③「信じてる」で自信を育てる
「あなたならきっとできる」「信じているよ」と伝えることは、子どもにとって大きな自信になります。
親に信じてもらえているという安心感が、自分を信じる力につながるんです。
普段は照れくさくても、ここぞというタイミングで伝えてみてくださいね。
④「失敗OK」でプレッシャーを減らす
「もし失敗しても大丈夫」そんな言葉は、子どもの心をスッと軽くします。
プレッシャーで押しつぶされそうになっている時こそ、こういった声かけが効果的です。
結果ではなく、挑戦する姿勢を応援しているよ──そんなメッセージが届くと、安心して前を向けますよ。
⑤「あなたらしく」でのびのび勉強
「自分らしさ」を大切にしてもらえると、子どもは自然とリラックスして本来の力を発揮できるようになります。
「あなたらしくいれば大丈夫」この言葉が、お守りのように子どもの背中を支えてくれるんです。
型にはめすぎず、自由にのびのびと勉強に向き合える空気を作ってあげたいですね。
さいごに:親だからこそできる、一番のサポートとは
大学受験という大きなチャレンジに立ち向かうお子さん。
それを見守る親の気持ちもまた、揺れ動くものです。
でも、心配しすぎたり、口を出しすぎたりすることで、
知らず知らずのうちに子どもに負担をかけてしまうこともあります。
この記事でお伝えしたように、親ができる支え方はたくさんあります。
- そっと見守ること
- 温かい言葉をかけること
- 子どもを信じること
- 自分自身の心を整えること
どれも特別なことではありませんが、
こうした積み重ねが、子どもの心を支える大きな力になるのです。
そしてなにより、がんばっているお子さんを支えようとするあなたの存在こそが、
一番の応援なのだと思います。
どうか、お子さんの未来を信じながら、あなた自身のことも大切にしてくださいね。